2007年3月21日水曜日

構造化されたものの理解力に対する過信

我々はしばしば、構造的に整理された情報に対して過度の自信を抱く。
人間の理解力には限界があり、一定以上の規模となった情報はいかに構造化され、
整理されようともそれを全て理解するのは非常に困難である。
(今日的ではないが)百科辞書を並べて偉くなったきになるのはその典型だろう。

我々はしばしば、曖昧な情報、表象に対し過度の不安を抱く。
我々は複雑な計算などしなくとも、人と楽しく会話を楽しめるにも関わらず。
例えば遺伝のシステムは、厳密に計算された曖昧さを備えている。

バラバラになった個を有機的に支え続けるのは、厳密な階層や構造ではなく、
曖昧な思いや考えかもしれない。

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