2008年2月3日日曜日

マズルカ

マズルカはポーランドの民族音楽で、3拍子形式だが独特のリズム感を持っている。
外人に演歌が分かるか、という(時代錯誤的?)フレーズが物語るように、
(というか自分にも演歌はちっとも分からない)
その土地ならではの音楽を理解するのが難しいというのが一般的なイメージで、
臆病な私はいくつか好きな曲がありつつも、マズルカはこれまで弾いたことがなかった。

現在、ショパンのマズルカOp.50-3を練習しているのだが、今まで弾いた曲にはない
イメージを強く持った。ショパンといえば、なんとなく洗練され、優美な音楽、
いかにもお金持ちのサロンで演奏されるイメージが強かったのだが、
マズルカのメロディはもう少し素朴で素直な心情が表れているように思った。
センチメンタル、というよりノスタルジーに近いだろうか。
ショパンは革命以後、死ぬまで母国に帰ることはかなわなかった。
そんな彼の心の内が表れているのだろうか。ともかく素敵な曲だと思う。

それにしても、自分はなぜ望郷、過去を想うような曲が好きなのか。
基本的なスタンスは常に前しか見ていないつもりなのだが。。。